届けたい体験と、届いている体験のあいだには、必ずズレがある。
これは失敗ではない。翻訳の問題だ。
ズレはなぜ生まれるか
ブランドが「こう感じてほしい」と意図した体験と、ユーザーが実際に「こう感じた」体験は、ほぼ一致しない。デザインが丁寧でも、コピーが巧みでも、体験の着地点はつくり手の意図から離れていく。
その理由は単純だ。送り手の文脈と受け手の文脈は、根本的に違う。どんなに丁寧に設計しても、その文脈の差は自動的に埋まらない。
翻訳家の仕事
体験翻訳家の仕事は、そのズレを発見し、言語化し、設計し直すことだ。UXデザイン・ブランド体験設計・プロダクト開発・音楽制作——これらはすべて、異なる媒体を通じた翻訳の実践として繋がっている。
Sound、Visual、Design という3つの言語を使って、体験を翻訳する。それが私の仕事であり、探求だ。
滋賀・琵琶湖畔から
滋賀県・琵琶湖畔という場所で、日々の沈黙の中からそのズレを見つけ続けている。木下スタジオ(kinoshita studio)として、体験設計・UXデザインの仕事を受けている。